2024年12月4日水曜日

趣味とスキルマッピング(スキルの充実化)

この記事は、ケーシーエスキャロット Advent Calendar 2024 の4日目の記事になります。

前回の記事の最後に「ちょっと飽きてきたなぁという怠惰な思いと、スキル増やしたいなぁという好奇心、どっちが勝つんでしょう?」なんて書きましたが、まぁ、好奇心が勝つわけですよ、マジシャンなんでね。


そんなわけで今回はスキルの方を充実させてみます。山ほどあります。そして分類方法も色々考えられます。


スキルをカテゴライズ

アメリカの経営学者ロバート・L・カッツが提唱した、いわゆるカッツ理論が良さそうです。テクニカルスキル・ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキルの3つを定義して、マネジメントのレベルが上がるにつれて、よりコンセプチュアルスキル側の能力が必要になってくるという考え方です。単純に階層化するのではなく、全て必要だけどその割合が変わっていくという考え方は的を射ていると思います。無数にあるビジネススキルをこの3つのカテゴリに分けてみることにしました。

ただ、ビジネススキルとしては良い感じですが、もっと根本的なスキルが抜け落ちてしまいます。EQ(非認知能力) と呼ばれるスキルですが、これは他のスキルと違い、数値化できない能力であると説明されることが多いです。とはいえ、今回のアプリではスキル自体を数値化するわけではなく「そのスキルを育むのにどの程度影響力があるか」という観点ですので、数値化は可能です。一応 ChatGPT にもその観点でなら数値化できるかどうか聞いてみました。「もちろんできます!」という前向きなコメントと共に具体的なスキルや数値をたくさん例示してくれました。あまりいっぱい返ってくるので「このアプローチは人類にはまだ早い?」って聞いてみたら「たしかに、人類にはまだ早いかもしれませんね(笑)」とか言ってくるので、数値化する作業は全部任せることにしました。

自分で数値化するのは大変なのでスキルの数を増やすのを躊躇していましたが、やってくれると言うので遠慮なくスキルを増やします。「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」「EQ(非認知能力)」の4つのカテゴリに対して、それぞれ8つのスキルを定義して、合計32個のスキルを数値化することにしました。

ついでに、、、

32個のデータのレーダーチャートとか見ていられないので、4つのカテゴリごとに横棒グラフで表現することにしました。

サンプルアプリ

今回も Google スプレッドシートの Apps Script で作った UI を埋め込めこんであります。触ってみてください。

※ 複数の Google アカウントがブラウザにログインしている状態だと正しく表示されないようです。表示されない場合は、シークレットモードで試してみてください。



色々見比べてみても、やっぱりマジックはなかなかポテンシャルが高いようです。本気で遊ぶだけでスキルが後からついてくる。お得な趣味を持ったものです。

2024年12月3日火曜日

趣味とスキルマッピング(趣味の充実化)

この記事は、ケーシーエスキャロット Advent Calendar 2024 の3日目の記事になります。

前回の [趣味とスキルマッピング] では、趣味とビジネススキルをマッピングさせるアイディアを形にしてみました。自分の趣味に合わせて「マジック」と「将棋」と「バスケ」を取り上げてみましたが、これでは使える人が限られるので、もう少し趣味の幅を広げてみることにします。とはいえ趣味って無数にあるので。。。


趣味をカテゴライズ

「将棋」については、囲碁やオセロなども同じような効果を持っていそうなので「ボードゲーム」としてまとめて扱うことにしました。同じように「バスケ」もサッカーやラグビーなどと一緒にして「スポーツ」とできそうですが、「チームスポーツ」と「個人スポーツ」では、対応するスキルに差がありそうなので分けた方が良さそうです。続きは Chat GPT に任せて 20 個定義してもらいました。(良い時代になったなぁ...)

マジック映画手芸カメラ
ボードゲーム釣り書籍
チームスポーツ音楽温泉・サウナキャンプ
個人スポーツ絵画ガーデニング漫画・アニメ
料理旅行嗜好品デジタルゲーム

なんだか気になるところもありますが、実験としては充分なのでこれでやってみます。

ついでに...

Chart.js で描いたレーダーチャート。前回はデフォルト表示のままでしたが、今回は Blogger のデザインに馴染ませてみます。これをやったからといって何か良いことがあるわけではありません。ただの気晴らしです(最近、飽きっぽいので)。

サンプルアプリ

で、前回同様 Google スプレッドシートの Apps Script で作った UI を埋め込みました。

※ 複数の Google アカウントがブラウザにログインしている状態だと正しく表示されないようです。表示されない場合は、シークレットモードで試してみてください。



趣味の数を増やしたらスキルの方も増やしたくなりますね。ビジネススキルをカッツのモデルを意識してカテゴライズした方が良いのかなぁとか、EQ (非認知能力) の方が趣味との親和性が高いんじゃないかなぁとか、気になってきました。

ちょっと飽きてきたなぁという怠惰な思いと、スキル増やしたいなぁという好奇心、どっちが勝つんでしょう?

2024年12月2日月曜日

趣味とスキルマッピング

この記事は、ケーシーエスキャロット Advent Calendar 2024 の2日目の記事になります。

久しぶりのアウトプット。今回は趣味と仕事の関係について考えてみます。後輩と趣味の話になった時に「それって、きっと仕事にも役立つだろうね」という流れになり、ふと思いました。「趣味によって、ビジネススキルを育む力が違うのでは?」と。私の趣味はマジックですが、振り返ってみると、問題解決力・論理的思考・戦略的思考・プレゼンテーションなどといったスキルは、マジックに打ち込むことで底上げされていたのかもしれません。バスケに打ち込んでいた時には、リーダーシップや集中力・忍耐力なども鍛えられたかもしれません。


そこで、「趣味とビジネススキルをマッピングしてみるのってどう思う?」って ChatGPT に聞いてみたら「面白いアイディアですね!」と返ってきました。こういう時は、プロンプトエンジニアリングなんか忘れて、あえてダラダラと会話を続けるのがオススメです。会話を続けながら簡単なアプリを作成したので、最後に紹介します。イメージとしては、趣味の一覧から「バスケ」と「ピアノ」を選択すると、その趣味によってどのビジネススキルがどれだけ上がる可能性があるのか、そのポテンシャルをレーダーチャートで表示するというものです。

趣味も色々

まずは「趣味」をどう定義したものか。。。趣味自体がたくさんあるのはもちろんですが、同じマジックという趣味でも、パフォーマーと研究家では育つスキルも大きく変わってきます。そこで「趣味への関わり方」というものを定義することにしました。どんな趣味にも共通して存在するような関わり方を MECE に定義するのはちょっと難しいですが、そこは ChatGPT の力を借りてチャチャっと定義します。

結果、以下の8項目になりました。ほとんどの趣味がこの8つの関わり方に分類できそうです。

関わり方具体的な行動例
実演演じる。プレーする。披露する。
研究知識・技術を探究する。理論や戦術を学ぶ。
観賞観戦する。観賞する。受け身で楽しむ。
収集関連グッズやアイテムをコレクションする。
交流同じ趣味を持つ人と交流する。情報交換する。
創作新しいものを作る。
支援イベントの運営をする。実演者や鑑賞者を支援する。
指導後進への指導や育成を行う。

「趣味」と「関わり方」の2次元でチェックボックスを並べれば、良い感じに選択できそうです。入力はこれで OK とします。続いて、出力側を考えます。

スキルも色々

ビジネススキルといっても山ほどあります。たくさんあるだろうとは思っていましたが、調べてみるとホントにキリがないくらいありました。こんな時は最近身につけた新しいスキル「テキトー」を発揮します。「テキトー」を使うことで、無数にあるスキルを8つに絞り込むことができました。たまたま8つに落ち着いたので、レーダーチャートでバランス良く表示することもできそうです。

サンプルアプリ

あとはプログラムを書くだけですが、せっかくならこのサイト上で動かせるようなものにしたいと思います。Google Blogger 上でなんらかの Web App を動かすなら Google のサービスを使うのが良さそうです。Google スプレッドシート上に、「趣味」と「関わり方」と「スキル」のスコアマップを用意し、拡張機能の Apps Script で UI アプリを作ります。できあがったらデプロイして、そのアプリの URL を Blogger 上に貼るだけです。具体的な手順やコードの説明をすると話が長くなりますが、ここで先週身につけた新しいスキル「適度に手を抜く」を発揮します。これにより説明をマルっと割愛できます。そんなわけで、出来上がったアプリを公開します。

※ 複数の Google アカウントがブラウザにログインしている状態だと正しく表示されないようです。表示されない場合は、シークレットモードで試してみてください。



趣味やビジネススキルの数を増やせばもっと使えるアプリになのではないかと思うのですが、どうでしょう?